自己啓発はヘタするとメンタル不全に。「気」が弱い私が失敗から学んだこと

この記事はこのようなお悩みを持つ方にお勧めです。

  • 自己啓発に疲れてしまった
  • なんだか最近モヤモヤする
  • 自分が前に進めていない気がする
目次

メンタル不全は突然に…

実は私、この約1年間、メンタル不全に陥っておりました。

自分を変えたい! 自分以外の何者かになりたい! そう頑張って自己啓発を続けてきました。
ところがそれが逆効果。心も身体も疲弊し、メンタル不全の状態に陥ったのです。

会社にはなんとか通えるものの、朝はなかなか起きられません。気分もふさぎ込みがち。

良かれと思ってやったことが、完全な逆効果になったんですね…。

もともと私は自己啓発系が好きな方。「自分以外の何者かになりたい病」にかかっていたものですから、そのための努力をしていたのです。

自己啓発とは、たとえば資格取得の勉強、大学院やスクールへの通学、セミナーへの参加などを通じて、能力の向上を目指すこと。私は資格の取得に取り組むのが好きでした。

なぜなら、ボッチや内向型にとって、資格取得は人と関わらず、手っ取り早く成果を感じやすい手段だからです。1人で目標を立ててクリアすることに充実感を見出すのは、内向型にうってつけですよね。

私が取得した資格をいくつかご紹介します(自分を誇るつもりはありません)。

・中小企業診断士
・キャリアコンサルタント
・ファイナンシャルプラニング技能士(2級)
・TOEIC 835点

よーーーし! いろんな資格も取り、ボッチなりに仲間もできた。エネルギッシュに活動を開始!
勉強会、セミナーへの参加。イベントメンバーへの参画と、活動の幅を広げていきます。順風満帆・・・に見えました。

ところがある時、それがめちゃくちゃ苦痛になりました。ふと、こんなことを思ったのです。

あれ…。自分が自己啓発を続けている理由ってなんなんだっけ…?

資格は取得。でもその後の活動は見据えていませんでした。目的のない取り組みの連続に、心が疲弊してしまったのです。

こんな状態をどのように乗り越えたのか? について書いていこうと思います。

自己啓発をやめたらどうなった?

まず結論から。自己啓発をやめました。その結果、次のような成果が得られました。

  • いい具合に空っぽになれた
  • 自分の強み、弱みを見つめ直すことができた
  • 自分の進みたい方向性が分かってきた
  • 結果、メンタルが改善した

なんか良いことづくめだけど…。とりあえず順を追って聞きましょうか。

なぜメンタル不調になったのか

上述した中小企業診断士、数年前に資格を取りました。

世間では「難関資格」に分類され、取得するのは大変といわれます。私は地頭がよくないので、取得まで約10年間もかかりました…。

しかし、独占資格ではない以上、資格取得は何の保険にもなりません。
サラリーマンを辞めたい! 独立したい! そう考えるなら、資格とは別に専門性を磨くとか、人脈を作るなどの活動もしないといけないんです

厳しいな…。
資格は努力の証明にはなっても、能力の証明にはならないのですね。

私は資格を取った嬉しさと、多くの人に顔を覚えてもらいたいという気持ちから、いろんな会合や飲み会などに出まくっていました。平日も週末も問わずです。

小さなころから多くの人が集まる場は苦手だったのですが、当時はボッチ & 内向的な自分をさほど意識することはありませんでした。資格を取って、浮かれたハイな状態だったのでしょう。

でも、ある時100人以上が集まるイベントに裏方として参加した後、ドッと疲れを感じる自分に気づきます。そして、このような状態になりました。

  • イベントの翌朝は起きられない。脳みそがまったく働かない
  • それをきっかけに人の多いセミナーに参加しなくなる
  • 飲み会にも参加しなくなる
  • 誰とも連絡を取らなくなる

廃人、ですね…。私は騒々しい人間関係にくたびれてしまったというわけです。

手あたり次第に自己啓発に取り組む「愚」。失敗から学んだこと

結局、私がメンタル不全に陥った原因はこの2つです。

  1. 目的不足:明確な目的もないまま、手あたり次第に自己啓発に参加していた
  2. 自己理解不足:自分には全然向いていない「場」に参加していた

結局は、目的も自己理解もないまま、「何か得られるかもしれない」期待感からいたずらに参加していただけでした。
自己満足。意識(だけ)高い系。そういわれても仕方ないかもしれません。

そもそも内向型の人は控えめで、自分を売り込むことが苦手。自分に適した「場」の選択は重要です。
「人間嫌いのマーケティング」の著者である林直人氏は、自身が人疲れする理由を次のように表現しています。

人と会うと疲れる理由ですが、やはり「気で負ける」からだと思います。どのような人でも「気」を持っています。私などは気が弱いほうですから、どうしても人と会うと気で負けてしまいます。

外向型の人は、たくさんの外的刺激を求め、それにより充足感を得ます。

逆に内向型の人は、少ない刺激で十分です。イベントやパーティのように人が多すぎる場所は外的刺激が強すぎて、脳が疲れてしまうそうです。

2つの性格タイプは、刺激に対する閾値が全くといっていいほど違うのですね。

私もこのような場に行ったときは、「気」が激減するのを感じます。
たとえば、飲み会の2軒目でカラオケに連れていかれた翌朝も同様です。なかなか起き上がることができません。

自分を取り戻すために実施したこと

私は誤った諸活動により、凹み、傷ついた自分を癒やす必要がありました。
そこで以下を実施しました。イベントや飲み会は、基本的にすべてキャンセルしたことはいうまでもありません。

  1. 「内観する」:ノートに書き出す
  2. 「無になる」:散歩する
  3. 「心を喜ばせる」:真に楽しいと感じることに取り組む

①「内観する」を実施するにあたり、私は安田修氏の書籍「自分を変えるノート術」を参考にしました。

自分を変えるノート術 (ASUKA BUSINESS)

私は愛用するツバメノートに、こんなことを書いていきました。このノート術は、違う機会に書いてみたいと思います。

  • (過去と現在)今まで自分がどういう人生を歩んできたのか
  • (強み)自分にはどのような強みがあるのか、何が弱みなのか
  • (重視する価値)自分がどんなことに喜びを感じるのか、反対にイヤだと感じるのか
  • (今後)残りの人生で何を成し遂げたいのか

2つ目の「無になる」ために実施した散歩は、心の疲れを癒してくれるものでした。
人は「無」の状態になってこそ、自分の本質に触れられることに気づきました。

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3つ目の「心を喜ばせる」は、自分が心から楽しいと感じることをやりました。

私、実は占いが好きで、石井ゆかりさんのブログ「星読み」を購入しています。ただ、占星術には膨大な知識が必要になります。そこまで時間をかけて学ぶほどの精神力はありませんでした。

そこで、初歩的な知識習得までは比較的時間がかからなそうな、タロット・リーディングを選びました。
講座はもちろんオンライン。ユーデミーを活用しました。

カードの読み方がだいたい分かったこと以外に、講師の方との接点ができたことも収穫でした。
講師の方にお願いして、なんと除霊も受けてみました。その効果はわかりませんが、良い経験になりました(笑)

あとは投資のオンラインコミュニティに入ったり、家で料理を作ったり。気疲れしない程度に、気持の赴くままに日々を過ごしました。

その結果、メンタル不全がかなり改善されたと感じています。

結論


疲れた時は、無理せず、焦らず、しっかり休むが鉄則です。そんな時に何かやるのは意味がないどころか、逆効果です
以下は自己啓発を行う上での注意点。ここまでのまとめです。

  • その自己啓発の目的は何なのかをよく考える
  • そこが自分に合った「場」なのかをよく考える
  • 合わない場合はやめてみる

内向型の人たちが自分らしく生きていくのには、少しコツがいります。

私は内向型を「ちょっと癖のある車」だと思っています。運転中にハンドルからちょっと手を離すと(←やらないでくださいね!)右に曲がる、左に曲がる。

そんな癖のある車を乗りこなすには、自己理解、経験、学習が必要です。

つまり、個別具体的なアプローチが必要です。インターネットに載っているような、一般的なマニュアルは通用しません。

しかしだからこそ、その特性にピタリとはまればものすごい力を発揮するのだと思います。

最後にもう一度、私が自己啓発をやめて採った方法をお伝えします。

  1. 「内観する」:ノートに書き出す
  2. 「無になる」:散歩する
  3. 「心を喜ばせる」:真に楽しいと感じることに取り組む
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