40代は「中年の危機」。自分のステージを理解して「ゼロ」になってみる

この記事は、次のような方にお勧めです。

  • 40代になってから、なんだかうまくいかない
  • 能力の限界を感じている
  • 体力も衰えてきた
  • 長いトンネルの中にいるようだ
  • 何のために生きているのか分からない
  • 今後どうやって生きて行ったらいいかわからない
目次

まず結論

これからご紹介する理論上においても、40代は本当に辛い時期であることが分かります。

そのような時には、無理して過去の延長上で勝負しようとするのではなく、一度ゼロになるという選択肢を検討してみることをお勧めします。

結論からです。

  • 自分がいま人生の中でどのような段階にいるかを把握する
  • いま現在とっているアプローチが、本当に適切かを考える
  • そこがもし「中高年の危機」なら、ゼロ(無)になるという選択肢はないかを考える
  • 内観に時間を使い、自分が本当に価値を感じることに目を向ける

中年の危機ってなに?

今日はキャリア理論の話が少し出てきますが、分かりやすくご紹介していきます。

中年の危機」という言葉を聞いたことがあると思います。

レビンソンという心理学者による「発達期の理論」に紐づけて語られることが多いようです。

レビンソンは、人生の発達段階を四季になぞらえ、春:「児童期」、夏:「成人前期」、秋:「中年期」、冬:「老年期」の4つに分類しました。そしてその4段階のはざまにそれぞれ「過渡期」があると考えました。

成人前期から中年期への過渡期、それが「中年の危機」といわれています。

年齢的には40~45歳くらいのことをいいます。
世間では脂ののった時期といわれますよね。

さて、この過渡期には、大きな課題があります。

多くの人は限界に直面します。肉体的、社会的(会社での位置づけや地位)、能力的など、あらゆる面においてーー。
いままで築いてきた自己が崩壊するかのような危機に直面するのです。

レビンソンは、この時期には4つの対立する概念に葛藤を覚えるといいます。
「若さと老い」、「破壊と創造」、「男らしさと女らしさ」、「愛着と分離」です。

その際に厄介なのは、いままでの常識では対応できなくなる点です。
そこで新たな道を切り拓くか、大幅な軌道修正を行うかの判断を迫られるのです。

過去の経験則も通じず。
めちゃくちゃ苦しい時期ですね…(汗)

かくいう私も、この中年の危機には絶賛どハマり中です。
その「沼」から抜け出そうとしてもがき、自分にはまったく合わない自己啓発を繰り返し、さらに沼底へと向かっていたのです…。

糸井重里さんの場合

あの有名な糸井重里氏ですらも、40歳の当時を「絶対に戻りたくない」と、苦々しく振り返っています。

え…。あの糸井さんですら苦悩したんですか…。

以下は、糸井さんが65歳の時に40歳を振り返った記事です。10年以上前のものですが、いまも変わらぬ普遍性を感じます。

出所:AERA x ほぼ日刊イトイ新聞

ぼくにとって40歳は25年前。暗いトンネルに入ったみたいでつらかったのを覚えている。
絶対に戻りたくない、というくらいにね。そのつらさは、自分がまだ何者でもないことに悩む、30歳を迎えるときのつらさとは別物だと思う。

「暗いトンネル」というのは、レビンソンのいう「過渡期」、ユングのいう「人生の正午」ですね。
中年の危機に突入し、混乱している様子がわかります。

40歳を超えた途端、「今までの円の中だけにいる」ことができなくなる
自分でもうすうす、いままでのままじゃ通用しないと感づいている。
別のコンパスで描いた円に入っていって、いままでとはぜんぜん違うタイプの力を発揮しなきゃいけない。
その時、自分が万能じゃないし、役に立たない存在だと突きつけられる。

前段で、いままでの常識では通用しなくなる、と書きました。レビンソンのいう「対立する概念」における「破壊と創造」と向き合う感じでしょうか。

いままでの円環(ループ)から外れて、違う円環に飛び乗らなければならないのですね。

いままでは通用したのに、と過去の延長線上でもがくことが多い。
でも、それではなかなかブレークスルーはない。
ぼくはゼロになることを意識するよう心掛けた。

「中年の危機」の対策を、素で考えられるところがさすがですね。
この辛い「過渡期」を、一度リセットする(ゼロになる)ことで乗り越えようとしたのです。

まとめ

転換期の理論はたくさんある中で、今日は私の好きな「中年の危機」を紹介させていただきました。

し、いまこの時期に苦しんでいる方がいるのなら、以下の視点を持つことをお勧めします。

  • 自分がいま人生の中でどのような段階にいるかを把握する
  • いま現在とっているアプローチが、本当に適切かを考える
  • そこがもし「中高年の危機」なら、ゼロ(無)になるという選択肢はないかを考える
  • 内観に時間を使い、自分が本当に価値を感じることに目を向ける
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